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読解?文法
(200点 70分)
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1234から最も適当なものを一つ選びなさい。昼寝を、ぜひ上手に活用したい一そんな人たちのために、どうしたらうまく昼寝がとれるか,その(注1)コツを紹介しましょう。 昼寝をするときは、なにより、昼寝に費やす時間に気をつけてください。昼寝は、たっぷり時間をとるか、または思い切って短くしたほうがいいのです。
睡眠単位(ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせ)は、1単位が約90分です。これが、ひとつの目安となります。最初は、ノンレム睡眠によって、徐々に脳 の活動レベルを下げていきます。その後、脳にエンジンをかけるレム睡眠が現れます。レム睡眠の後に目覚めれば、脳も活動を始める準備が整いっっありますか ら、気分もすっきりします。
ですから、昼寝のためにたっぷり時間がとれる入は、
だいたい(注2)2時間弱を目安に昼寝をすればいいかと思います。90分に30分弱をプラスしたのは、横になってから眠りに入るまでの準備時間と考えてください。横になってすぐ眠れる人は、(注3)90分強でも構いません。
そんなに昼寝に時間がとれない、という方でも心配は無用です。昼寝は、20分以内で十分だからです。むしろ、時間がとれない人は、昼寝に費やす時間は 20分以内にすべきだと:もいえます。 その理由は、深いノンレム睡眠に入る前に起きてしまえ、ということです。脳の活動レベルが、深く下がる前に目覚めるのがいいのです。
1時間というのは、私たちにとってとても(注4)くぎりのいい時間です。しかし、②
この時間を(注5)まるまる昼寝に当てはめるべきではありません。 というのは、1時間程度の昼寝で起きると、脳がかなり深い休息中のときに目覚めるわけですから、かえって頭がポーッとしたり、不愉快な気分を覚えるので す。ですから、単純に眠る時間が長くなるほど、脳が休まり目覚めもスッキリする、というわけではないのです。中途半端な時問より、短いほうがずっと効果が あるのです。
これは、昼寝に限らず、睡眠全般にいえることです。夜の長い眠りの場合も、( ③ )を単位として考えたほうが、すっきりした目覚めをむかえることができるはずです。
また、④
職場の机の前で2~3分(注6)目をつぶるだけでも、脳を休息させる面から考えると、いくらか効果があると思われます。目を閉じることは、(注7)外界の情報を(注8)シャットアウトしてしまうことです。目から入る情報は強力で、脳の働きも非常に大きいのです。これを遮断1してしまうだけで、気持ちはずいぶん落ちつくでしょうし、脳も休むことができるのです。 さて、昼寝をたっぷりとると、その夜は眠れなくなる、という
昼寝の⑤「害」があります。約90分の昼寝をとると、脳は「昼間」セット分の眠りをとったから、夜の眠りからその分を差し引いてしまおう」と考えてしまうからです。そのため、夜は(注9)寝つきが悪くなつたり、眠りが浅くなったりすることがあるのです。
これを避けたいなら、⑥昼寝はやっぱり短いほうがいいのです。
(井上昌次郎『昼寝のすすめ一短時間睡眠の不思議』による)
(注1)コッ:物事をうまく処理する要領じゃく
(注2)2時間弱:2時間に少し足りない時間きょう
(注3)90分強:90分より少し多い時問
(注4)くぎりのいい時間:何かをするのにちょうどいいまとまった時間
(注5)まるまる:完全に、全部
(注6)目をつぶる:目を閉じるがいかい
(注7)外界:外の世界、まわりの世界しゃだん
(注8)シャットアウト:遮断して(流れを止めて)中に入れないようにすることね
(注9)寝っきが悪い:なかなか眠りに入れない
問(1)問1 昼寝をするときに気をつけなければならないこととして、最も適当なものはどれか。
1.昼寝がたっぷりできるように、前の晩は長時間眠らないようにすること
2.2~3分目を閉じて、目から入る情報をシャットアウトすること
3.横になってから眠りに入るまでの準備時間を十分とること
4.昼寝にちょうどいい長さの時間だけ寝るようにすること
問(2)①「
だいたい2時間弱を目安に昼寝をすればいい」とあるが、それはなぜか。
1.1つの睡眠単位に、脳が活動を始める時間を足すと約2時間だから
2.1つの睡眠単位に、眠りに入るまでの準備時間を加えた時問が約2時間だから
3.脳の活動レベルが深く下がる前に目が覚めるようにするには、レム睡眠が終わる直後の2時間後がいいから
4.昼寝の後にすぐ脳が活動できるようにするには、ノンレム睡眠とレム睡眠を合わせて約2時間かける必要があるから
問(3)②「
この時間をまるまる昼寝に当てはめるべきではありません」とあるが、それはなぜか。
1.眠りに入るまでに30分弱かかり、深く眠る前に昼休みが終わってしまうから
2.忙しい入にとって、1時間全部昼寝に使うのはもったいないことだから
3.脳が活動を始める準備が整わないうちに起きることになるから
4.昼寝をたっぷりとると、その夜は眠れなくなってしまうから
問(4)( ③ )に入る数字は次のうちどれか。
1.2時間 2.90分 3.1時間 4.20分
問(5)④「
職場の机の前で2~3分目をつぶる」とあるが、これにはどのような効果があるのか。
1.昼寝をがまんすることになるので、その夜はとても疲れて寝つきがよくなる。
2.脳が外界の刺激から遮断されるので、深いノンレム睡眠のじゃまにならない。
3.目から入る情報を遮断することになるので、脳を休ませることができる。
4.強力な情報をシャットアウトするので、数分でもよく眠れる。
問(6)⑤「
昼寝の『害』」とあるが、それはどのようなものか。
1.ノンレム睡眠の途中で起きるため、頭がポーッとして午後の仕事ができなくなること
2.昼間とった睡眠時間が夜の睡眠の分からマイナスされるので、夜眠れなくなること
3.昼寝をしたために脳が必要以上に活発に活動し、気持ちが落ちつかなくなること
4.睡眠を取りすぎることになるので、翌朝の目覚めが悪く、スッキリしないこと
問(7)⑥「
昼寝はやっぱり短いほうがいい」とあるが、ここで筆者はどのぐらいがいいとき 言っているのか。
1.20分以内 2.30分弱 3.1時間程度 4.90分強
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